前回は夢が叶う資源を獲得するペーシングを述べた。
ペーシングは、視覚的、聴覚的、身体感覚的と3つの方法があった。
今回は夢が叶う目標設定法の6項に話しを戻す。
「目標の大きさを調節する」を見ていくことにしよう。
その意味を大まかに次のジョークが教える。
「鯨はどうやって食べるんだ?」
「一口ずつ食べるのさ」
つまり、取り扱う対象を手に負える大きさに砕くことだ。
例えば、資格試験に合格することが目標だとしよう。
合格するには過去問10年間分の解き方を覚えることが必須だ。
旧制度の一級建築士試験なら、覚えるのは千問となる。
そうすることは、1週間や1ヶ月では現実的に無理だろう。
ここに、目標の大きさを調節することの意味が出てくる。
仮に10ヶ月で試験に臨むならどうだろう。
1ヶ月で百問の解き方を覚えれば、合格は可能になる。
週に1日位を休みにしても、25日は勉強するとしよう。
すると、1日に4問の解き方を覚える算段になる。
鯨を一口ずつ食べるように、過去問10年間分を消化できる。
目標の大きさを調節することとは、目標を細分化することだ。
1日という有限の時間で対処できる大きさに目標を分けることだ。
では、どうやって分け方を見つけるか。
それには「目標達成の障害は何か」と自問する。
更に「その障害をどのように解消するか」と続ける。
つまり「目標達成のために、何を、どうする」と自問する。
先の例なら、覚えるべき問題集の多さである。
障害が明確になったら、それをどうするか解消する方法を考える。
すると、1日に千問の解き方は覚えられなくても、4問なら可能だ。
このように具体的にする過程をNLPはチャンクダウンと言う。
チャンクは固まりのことで、ダウンだから、固まりを砕く。
それが、チャンクダウンだ。
こうして、解消の手立てを考えることができた。
では、ここで仮に一日に4問を覚えるとしよう。
それをどのように続けるかを考えてみよう。
すると、手に負える位の大きさになると次の問題が生じる。
そう、「そのうちやれば良いや」とやる気が出ないことがある。
問題が小さくなったらなったで、起こりがちなことかもしれない。
取り組む対象が小さくて、やる気が失せるのだ。
この時に「これをやったらどんな良いことがあるか」と自問しよう。
その答えは、例えば「自己信頼が持てる」となるだろう。
その問いは何のためにを、つまり目的を明らかにした。
このように答えは具体的なものではなく、抽象的なものが答えとなる。
抽象的だが、自分が体現している未来を想像するとやる気になれる。
まさに、人はパンのみにて生きるに非ずだ。
そのように抽象化する過程をNLPはチャンクアップという。
チャンクは先のとおりだから、固まりを大きくすることになる。
抽象的なものは多くを代表するから、固まりやくくりが大きい。
だから、この過程はチャンクアップだ。
チャンクダウンやチャンクアップをまとめてチャンキングと言う。
目標の大きさを調節することはこうしてチャンキングとも換言できた。
また、自問を振り返るとこうだった。
何が障害か、それをどうするか、何のためか。
それぞれの問いは、対象と方法、そして目的を明確にした。
こうして、目標の大きさを調整することはその3つを見つけることになる。
だから、目標達成の過程はこうとも言える。
対象を明らかにする。
その対象に方法を適用する。
実行の際は目的を目指して取り組む。
以上の3つを目標が達成するまで繰り返すと。
さて、今回はここまでにしよう。
次回は、目標達成のプロセスをもう少し深く観ていこう。
記:NLPトレーナー 近藤哲生
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